中医学で考える不妊と食べ物
●食べ物と体の関係?●
『医食同源』という言葉は有名ですよね。「食は健康のもと」、つまり、
日頃からバランスの取れた食事をとることが、病気の予防、治療になるのです。
食べたものは胃で消化され、栄養素として体のすみずみへと運ばれます。
この栄養素はそれぞれつながりの深い経絡に入り、臓腑、いわゆる五臓六腑の働きを助けます。
つまり、食べ物には生薬と同じように薬性があり、それぞれに効能があるのです。
●中医学にみる不妊と臓腑の関係●
不妊とは、妊娠適齢期の女性が避妊をせずに、結婚後3年以上経過しても妊娠しない、 または先の妊娠後、数年経っても次の妊娠がなかなか無いことを指します。 中医学では、妊娠に関係するのは、五臓六腑の中でも特に肝・心・脾・腎と考えられています。 受精卵が着床するために、子宮内膜はきれいで栄養たっぷりなサラサラ血液を必要とします。 もちろん、卵巣や精巣にも栄養が不可欠です。 体内の血流の改善良が、質のいい卵子や精子を作る第一歩です。 このサラサラ血液を作るのに大きく関係するのが肝・心・脾・腎です。 ストレスや冷え、疲労といった悩みがこれらの働きを弱らせてしまうことで、 体内の血液の流れが悪くなり、月経不順や不妊症といった症状が現れるのです。 ●不妊対策へのオススメ食材●
肝・心・脾・腎の働きを助けて、血液サラサラ、妊娠しやすい身体作りに一役買う、食材をご紹介します。
参考:
『i-wish ママになりたい 妊娠しやすいからだづくり』 不妊治療情報センター編集 発行シオン
『漢方・中医薬臨床マニュアル』 神戸中医学研究会 森雄材編著 医歯薬出版株式会社
薬膳情報.net