東洋医学の古典から妊婦の治療について

8月 31日

皆様、ごきげんいかがでしょうか。今日は、東洋医学の古典から妊婦の治療について面白い記述を
ご紹介します。
唐代の中国で書かれた『千金方』では、経過月ごとに妊婦の養生法が細かく記されています。
例えば、妊娠1ヶ月目(自覚できるの?)は精熟したもの、大麦をよく食べ、生臭いもの・辛いものを
さける。
2ヶ月目には居処を静かにし、驚同しないようにする、など。これらは現代に生きる私たちから見ても
大いに賛同できるところなのですが、興味深いのはここから先。妊娠3ヶ月目では「(胎児は)まだ
男女が定まっておらず、妊婦が見るものによって、子の形が定まる」のだそうで、弓矢を操るなど
男性が好むことをすると男の子が、珠玉(宝石など)で遊ぶと女の子が、清らかで何も無い所に正座
をすると賢良な子ができるのだとか。さらに4ヶ月目では魚や鴨のスープを飲んで気血を盛んにし、
5ヶ月目では奥の部屋に住み、窮めつけは6ヶ月目。野に出て遊び、走る犬や馬を見ることが良いと
されていたそうです。

う~ん。いにしえの妊婦さんもいろいろと大変だったのですね。
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