難治性不妊症に対する鍼灸治療の効果

7月27日

難治性不妊症に対する鍼灸治療の効果

不妊で鍼灸治療院を訪れる患者さんの中には、タイミング療法や人工授精(AIH)、体外受精(IVF)など、
産婦人科で何らかの治療を受けている方が多くいらっしゃいます。そこで気になるのは、不妊症に対す
る鍼灸治療の効果ですよね?
2007年の全日本鍼灸学会では、以下のような「難治性不妊症」(結婚歴5年、不妊専門医療機関で2年
治療しても妊娠に至らない不妊症)に対する症例報告がされています。

体外受精-胚移植(IVF-ET)や顕微授精(ICSI)を含む高度生殖医療(ART)を5回以上行なうも妊娠に
至らなかった難治性不妊患者114例に対し鍼灸治療を行なったところ、49例(43.0%)が妊娠に至った。
妊娠方法は自然妊娠が4例(8.2%)、人工授精が1例(2.0%)、体外受精-胚移植が44例(89.8%)だった。
その44例中30例(68.2%)は鍼灸治療後1回目の胚移植にて妊娠に至り、さらにそのうち9例(30.0%)は
10回以上ARTを経験していた非常に難治性の高い症例であった。

以上のことから、鍼灸治療は難治症例の妊娠率を向上させる選択肢の一つとして有用である可能性が
示唆されています。当院で不妊鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか。

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